登壇レポート

DIST.53「スライドデザイン道場」に登壇しました

2026.02.20

こんにちは、合同会社Steg 代表の keigo (@Kspace_trk) です。

先日、職種や技術の垣根を越えてWebに関わるすべての人を結ぶクリエイティブコミュニティ「DIST」が主催する DIST.53「スライドデザイン道場」に、登壇者の一人として参加してきました。

DIST.53「スライドデザイン道場」とは

DIST は、デザイナー・エンジニア・ディレクターなど、職種を横断してWebに関わるすべての人を対象に、知見の共有とスキルアップ、交流を目的に定期開催されている勉強会コミュニティです。

今回のテーマは「スライドデザイン」。プレゼン資料を "読ませる" ものから "見せる" ものへと転換し、本来の目的である「伝える」「相手を動かす」を実現するための手法を学ぶ、というプログラムでした。

2026年2月20日(金) に、中野セントラルパーク カンファレンスにて開催されました。

登壇内容

絵や写真から学ぶ、要素がもたらす副作用

DIST.53「スライドデザイン道場」での登壇の様子。スクリーンには『絵や写真から学ぶ、要素がもたらす副作用』のタイトルスライドが表示されている
DIST.53 当日の登壇の様子

私の登壇では、フォトグラファーとしての経験から得た "絵や写真の構図" の考え方を、スライドデザインに応用するアプローチを紹介しました。

美しい絵や写真には、観る人の "目を掴んで離さない" 工夫が随所に組み込まれています。スライドも同じく、視聴者の目を離脱させない設計が重要だと考えています。

ここで言う「目を掴んで離さない」とは、どこをどう見ればいいかが分かること、そして目線が綺麗に循環することを指します。これを実現するために、絵画や写真で用いられる以下の3つの要素をスライドに取り入れる、というのが本セッションの主題です。

  • Focal Point(焦点) : 視線が自然と集まる場所。額縁や要素そのものが持つ "引力" によってデフォルトの位置が決まる。
  • 明暗の落差 : 明暗のコントラストをつけることで Focal Point を意図的に変化させ、視聴者の注目をコントロールする。
  • Leading Lines(視線誘導線) : 構図の中で、見せたい要素へ観る人を導くための線。
古典絵画における Focal Point と Leading Lines の分析
古典絵画を題材に、Focal Point と Leading Lines がどう機能しているかを分解したスライド
Leading Lines を抽象図形で示した例
Leading Lines を抽象化したスライド。視線がどのように誘導されるかを、シンプルな図形だけで表現している

セッションの後半では、これらをスライド上の要素配置に当てはめた実践例を示しました。複数の要素 A・B・C を配置するとき、特定の要素を「強調したい」場合に、明暗差と位置的優位性をどう与えるか、というケーススタディです。

伝えたかったのは、"見せたいものを詰め込むこと" の難しさでした。スライドは要素を増やすほど焦点がぼやけていきます。だからこそ、構図で視線をコントロールし、強調は明暗で実現する、という発想がそのまま役立つと考えています。

他の登壇者の方々

当日は、私を含めて4名の登壇者によるセッションが行われました。デザイナー・エンジニアそれぞれの立場から、スライドデザインに関する非常に学びの多い時間となりました。

  • 大木尊紀 さん(株式会社カンム デザインマネージャー) / 「見せる」登壇資料デザインの極意
  • 池田泰延 さん(株式会社ICS テクニカルディレクター) / スライドは動かすなは本当か?発表資料の理解を助けるモーションデザインの手法5選
  • むらさき さん(株式会社clearly 代表取締役・デザイナー) / 資料デザインは思いやり:相手の理解を助けるデザイン設計
  • 中尾圭吾(合同会社Steg 代表・エンジニア・フォトグラファー) / 絵や写真から学ぶ、要素がもたらす副作用

とりわけ大木さんの「見せる」登壇資料デザインの極意では、レイアウトの基本原則を体系立てて解説いただき、自分のセッションの内容と地続きで聞くことができました。池田さんのモーションデザインの話、むらさきさんの "思いやり" としての資料設計の話も、それぞれ違う切り口でスライドの本質に迫る内容で、聴いていて非常に刺激を受けました。

おわりに

私は普段、エンジニアとしてプロダクト開発に携わる傍らで、フォトグラファーとしても活動しています。今回の登壇は、その2つの領域を結びつける挑戦でもありました。

スライドデザインは、エンジニアやデザイナーといった職種を問わず、伝えたいことがある人すべてに関わるテーマだと改めて感じました。今回の発表が、登壇や社内発表のスライドを作る方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

貴重な登壇の機会をいただいたDIST運営の皆さま、当日参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました!

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